550ものお寺様のお困りごとに
丁寧にお応えしてまいりました

小松法衣佛具店は、法衣・仏具店の集積地・京都において、創業者である先代から数えて60年以上、営業を続けてまいりました。これもひとえに、各地にある550ものお寺様とのご縁のおかげだと感謝しています。

そうした中で、当店がお寺様のお困りごとを承る際に心がけてきたことが一つあります。それは、どのようなご要望にも「丁寧にお応えする」ことです。

製造・修繕などを丁寧に仕上げることはもちろんです。それだけでなく、例えば、クリーニングするお衣として預かった場合でも、ほつれや破れがあれば修繕してお返しし、また、修繕してもすぐに破れてしまいそうなお衣であれば、お衣に込められた思いを汲み取った上で、その事実をお伝えするようにしています。

近年では、法衣・仏具の世界にも新たな価値観の波が押し寄せていますが、これまで大切にしてきたこの思いは不変でありたいと考えています。

時代に即した営業スタイルでよりスピーディに貢献いたします

当サイトでは、ネット通販という形で、お寺様がご使用になる作務衣や白衣、襦袢（じゅばん）に足袋などをご提供しております。

これまでは、法衣・仏具を扱う私たちが定期的にお寺様を訪問し、さまざまなご要望をお伺いする営業スタイルが一般的でした。なぜなら、そうしたコミュニケーションの機会が、お寺様との信頼関係を築く時間にもなっていたからです。

ただその反面、定期的な訪問だけでは、品物をお届けするまでの時間が長くなってしまう面もございました。

しかし、当サイトをご利用いただくことで、より簡単に、よりスピーディに商品をお求めいただけるようになりました。こうした、時代に即した営業スタイルも積極的に取り入れながら、これまでご縁のあったお寺様はもちろん、初めてのお寺様にも貢献してまいりたいと考えております

長年、多くのお寺様の法衣をおつくりしてきたことで、私どもの心の中にも「ご先祖様がいてくださったからこそ、今の自分がいる」という思いが培われてまいりました。

一方で、近年はご先祖様や仏様を敬う気持ち、習慣などが徐々に希薄になりつつあるように感じています。

長年、法衣や仏具に携わってきた者として考えているのは、そうした世の中であっても身近に仏様や仏教の存在を感じられるような新しいサービスを、今後、展開していきたいということです。

この先、どれだけ社会が変化し、価値観が多様化したとしても、70年にわたって積み重ねてきた経験と技術を大切にしながら、お寺様のサポートをさせていただきたいと考えております。

１枚のお衣を仕立てるためには、白生地屋がつくる真っ白な反物が、染め屋へ渡り、張り屋へ渡り、ようやく裁縫を行う法衣店に届きます。

ほかにも袈裟師、染み抜き屋、クリーニング屋など、実に多くの専門家がお衣の製造・修繕に関わっています。

ただそれも、元をたどれば「１本の糸」が始まりです。１本の糸がお衣づくりに携わる私たち業者をつなぎ、そして、たくさんのお寺様とのご縁もつないでくれているのだと感じています。

そのご縁に感謝しながら、これからも多くのお寺様のお困りごとに、真摯に向き合っていきたいと思っています。